ファイルサーバ全量をZiDOMA dataで可視化し、
必要なデータだけをGoogle Driveへスピーディーかつ確実に移行

株式会社ワークマン 情報システム部 マネジャー 村山 拓也様

株式会社ワークマン 情報システム部 マネジャー 村山 拓也様

mbs
株式会社ワークマン 様

課題

約7年使ってきたファイルサーバ(約15TB)の保守期限が迫り、Google Driveへのデータ移行を決定。しかし、自社リソースでは膨大な時間と手間がかかるうえ、データ移行時の差分をつぶしきれない懸念があった。また、ファイルサーバ全体の使用状況を把握しきれておらず、不要なデータと必要なデータの区別が難しい状況だった。

導入
メリット

ZiDOMA dataによるファイルサーバ分析で、使われていないデータを可視化。必要なデータを明確にしたうえで、時間的余裕を持ってファイルの整理ができた。その後、現場に混乱をきたさないよう段階的に作業を行い、スムーズかつ正確にGoogle Driveへデータ移行を完了することができた。

7年使ったファイルサーバをGoogle Driveへ
シンプルなサービス内容に魅力を感じ、ARIを選んだ

株式会社ワークマンでは、2017年ごろに導入したファイルサーバを利用し続けていました。使用容量は約15TBで、社員500人程度が利用。2025年初めに保守期限を迎えることから、リプレイスを検討していました。

「これまで通りオンプレミスでリプレイスした場合、また新たに機器を購入した際にデータ移行をする手間が発生してしまいます。このためクラウド化を検討し、データ移行のしやすさも考慮してGoogle Driveへ移行することを決めました。

ただ、当時懸念されたのが、データ移行に膨大な手間と時間がかかること。容量も相当なものでしたし、私たち社員が自力でデータを移行することは困難でした。3年ほど前にNAS(ネットワーク接続ハードディスク)のデータを自社リソースで移行した際も、『消したはずのものが残っている』『同名のファイルがあり、どれが正しいのかわからない』といった差分の問題が生じたこともあり、データ移行を安心してお任せできるベンダーを探していました」

こう振り返る同社情報システム部の村山氏は、安心して移行を任せられるベンダーを求めてGoogle Driveの販売代理店に相談。そこで紹介されたのが、ZiDOMA dataを用いたARIのファイルサーバデータ移行サービスでした。

「ZiDOMA dataは、他の取引先からも聞いたことのあるサービスでしたし、『サービスの中身が明確だな』という印象を受けました。他のベンダーさんのサービスもとても充実していたのですが、迷ってしまいそうなくらいプランが豊富。一方でARIは、『ZiDOMA dataでサーバを分析して、データを確実に移行する』というシンプルなソリューションを提供している点に好感を抱きました。また、トータルコストで考えた場合にも、さまざまなサービスが紐づいている他社のプランよりもリーズナブルということもわかり、最終的にARIにお願いすることにしました」(村山氏)

株式会社ワークマン 情報システム部 マネジャー 村山 拓也様

ZiDOMA dataで不要なデータが浮き彫りに
ARIの柔軟な提案が、スムーズで確実な移行につながった

移行プロジェクトが動き出したのは2024年7月。ARIは、2025年1月のデータ移行完了に向けたスケジュールを策定しました。まず、約2週間かけてZiDOMA dataを使った分析を含むPoC(概念実証)を実施。ワークマン社内でのファイル整理の期間を1か月半設けたうえで、6か月かけて移行を行うというものでした。

「時間的余裕を持たせたスケジュールを提案いただいたのは助かりました。また、オンプレミスからクラウドへの移行で操作方法が変わることもあり、社内を混乱させないよう、一度にすべて切り替えるのではなく、段階的に行うことを依頼。ARIからはファイルサーバの使用頻度などをもとに、優先順位をつけて移行する方法を柔軟に提案してもらうことができました。

ZiDOMA dataによるファイルサーバの保存構成分析では、不要なデータを可視化できたのが収穫。従来はグループ会社に運用を任せていたため、当社では使用状況を把握しきれておらず『ある日突然容量オーバー』という事例もありました。ZiDOMA dataの分析によって、退職したメンバーの残したファイルや、バックアップとして作成して放置されているファイルなど、使われていない『眠ったデータ』の存在が明らかに。本当に使っているデータはどれなのか、どのデータを移行すべきかがZiDOMA dataによって明確になりました」(村山氏)

その後のファイル整理で村山氏は、社内への一斉アナウンスだけでなく、各部署の責任者への声掛けや会議上でのリマインドなどを丁寧に行ったといいます。

「当社には群馬と東京の両方に本部がありますが、やはり直接足を運んで『こういった整理をしていただけませんか』と話すのが効果的でした。これができたのは、1か月半という余裕のあるスケジュールを組んでもらったことが大きいと思います」

その後は、ARIが策定した計画に基づき、ファイルサーバ内のフォルダに3段階の優先度をつけて移行作業を実施していきました。まず「初回移行」を実施しました。その際、ファイルへのアクセス権不足や特殊なファイル名であることが原因で、移行できないファイルが一部見つかりました。これらの問題を解決したのち、「差分移行」を実施しました。「差分移行」は何度か繰り返し行い、ファイルサーバとGoogle Drive間の差分を徐々に減らしていきました。

「データ移行は、ARIとの定例会で意見を交わしながらスムーズに進行できました。Google Driveの使用開始にあたっては、ファイルサーバを停止して行う「最終差分移行」を、当初は土日2日間を使って行う予定でしたが、土曜1日で完了したケースもありました。現場の理解を得てデータ更新を控えてもらうなど、差分をできる限り絞れたのも要因だと思っています。おかげさまで、想定していたスケジュールよりも早めに移行を完了させることができました。

ARIとの一連の取り組みを通して、円滑で正確なデータ移行ができたのは良かったです。また、ファイルサーバにあるデータを取捨選択し、不要なものを廃棄できたのも大きな成果だと思っています」(村山氏)

移行プロセスのイメージ

移行プロセスのイメージ

コミュニケーションしやすいARIは「5つ星」
今後はNASのデータ移行も検討中

村山氏は今後の課題として、Google Driveの操作に慣れることに加え、増えていくデータの扱い方や管理方法などのルール決めの重要性も挙げました。

「ファイルサーバ時代は、社員の要望があるたびにフォルダを都度追加していましたが、それが異動などで忘れ去られ不要なデータになってしまうこともありました。フォルダ作成の権限を情報システム部に集約するなど、クラウド上でデータをどう扱うかはこれからも考えていく必要があると思っています」

インタビューの最後に、7か月間の取り組みを経たARIへの評価についても伺いました。

「ベンダーさんとお付き合いするうえで、コミュニケーションの取りやすさは最も大切なことだと思っています。その点ARIは、営業担当者もエンジニアの方も話しやすく、オンラインでも認識の齟齬なくやりとりができました。こちらの疑問にも丁寧・親切に答えてくれるので、話の中でわからない用語が出てきたときも、気兼ねなく質問できたのは助かりました。良好な関係性のなかでプロジェクトを進められましたし、依頼してよかったです。満足度で言えば『5つ星』をつけられると思います。

先ほども触れたように、当社では補助的にNASを設置しているのですが、また数年後にデータ移行をする必要があります。その際にもぜひARIの力を借りたいですね」(村山氏)

※文中に記載されている会社名、商品名、サービス名等は各社の商標または、商標登録です。

ZiDOMA
資料ダウンロード
はこちら
資料ダウンロード
事例一覧へ戻る